理事長あいさつ
社会福祉法人ウイズユーは、「障害者が地域社会において自立した生活を実現する営みを支援する」ことを経営理念として、鳥取県、鳥取市、鳥取県社会福祉協議会、地元クリーニング事業者等の全面的な協力をいただき、平成7年に設立されました。
山陰地方初の「知的障害者福祉工場」を中核施設として誕生した本法人は、設立と同時にクリーニング事業と福祉ホーム事業を開始し、就労の場と共同生活の場を一体的に整えることで、障害者の自立支援を多角的に進めてまいりました。
以来、作業所の新設をはじめ、農業と福祉を融合させた「野菜の水耕栽培事業」や、「しいたけの菌床栽培事業」を新規に展開するとともに、グループホームの増設を重ね、就労継続支援・共同生活援助の利用者定員を190人以上に引上げつつ、知的・身体・精神障害に対応する活動の領域と内容を拡充してまいりました。
近年、社会福祉法人制度をはじめ本法人を取り巻く環境が大きく変化する中で、新たなニーズに的確に応えていくために、法人経営の指針となる「中期経営計画」を新たに策定いたしました。
本計画において、法人構成員が実践する5つの取組み(①福祉サービスの質の向上、②経営基盤の強化、③職員の能力の向上、④法人の認知度・事業経営の透明性の向上、⑤地域に根ざした法人の発展)を、基本方針として公表しています。
これまで四半世紀にわたり積み重ねて参りました障害者支援の実績を礎とし、社会福祉法人として新たな時代の要請に応えるために、全ての組織、役員、職員が更に一丸となって、経営理念の実現に向けて邁進してまいります。
法人沿革
平成7年7月24日 | 社会福祉法人認可 |
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平成8年4月1日 | 千代クリーニング工場(千代工場20名) |
平成8年4月1日 | 千代ホーム(定員20名) |
平成10年4月1日 | 千代作業所(通所授産定員30名) |
平成12年10年1日 | 千代クリーニング工場(千代工場20名→30名) |
平成14年3月16日 | グループホーム(平成20年4月1日現在14ヶ所 67名) |
平成14年4月1日 | 千代作業所(通所授産30名→40名) |
平成16年1月1日 | 千代クリーニング工場(千代工場30名→35名) |
平成16年3月1日 | 下段グリーンファーム(千代工場35名→50名) |
平成18年4月1日 | 千代作業所増築(40名→50名) |
平成19年8月1日 | 下段きのこセンターB型(作業所50名) |
平成20年1月31日 | 千代ホーム廃止(グループホームオリオン・オアシスに移行) |
平成20年4月1日 | 下段きのこセンターA型(千代工場50名→60名) |
平成24年4月1日 | 千代きのこ菌床センター(作業所60名→70名) |
平成27年3月17日 | 千代作業所(作業所70名→60名) |
--社会福祉法人とSDGsの取組--

国連が掲げる「地球上の誰一人取り残さない」というSDGsの理念は、地域共生社会の構築を主導する社会福祉法人のあり方に共通する考え方です。
SDGs
SDGs(持続可能な開発目標)とは、このままでは世界が持続不能であるとの危機意識のもと、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2030年までに持続可能でよりよい世界をめざす国際目標です。17のゴールと169のターゲットから構成され、「地球上の誰一人取り残さない」ことを誓っています。
SDGsと社会福祉法人
SDGsが掲げる17のゴールは、相互に関連しており、次の図のように整理されています。とくに、「社会関係資本」に関連する各ゴールは、社会福祉法人の理念・実践と合致するものです。また、「パートナーシップで目標の達成」をめざすSDGsは、多様な主体との連携を強化し、地域共生社会の実現を主導する社会福祉法人の今日的役割とも密接な関係をもっています。

Johan Rockström & Pavan Sukhdevに許諾を得て、MS&ADインターリスク総研(株)が加筆
SDGsとウイズユー
SDGsと基本的な共通点を有する社会福祉法人ウイズユーは、別紙のとおりSDGsの取組みを進めています。
別紙「SDGsウイズユーの取組事例.pdf」
【基本的な共通点】
SDGs | ウイズユー | |
理 念 | 『地球上の誰一人取り残さない』 | 『利用者一人ひとりがかけがえのない大切な存在として、地域社会において自立した生活を実現する営みを支援する』 |
※〔法人名に込めた思い〕 With You=共に生きる= |
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目指す社会 | 【持続可能な開発を実現する社会】 | 【地域共生社会】 |
地球の環境を保護しながら、あらゆる貧困を解消し、全ての人が社会の一員として、平和と豊かさを得ることができる社会 | 地域の住民や団体等が連携して、「住民一人ひとりの暮らしと生きがい」や「地域」を共に創っていく社会 |